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雛人形の値段相場と購入時のポイント徹底解説!

㊗️お雛祭り! ㊗️女の子!
生まれたばかりの赤ちゃんも、ちょっと大きくなったお嬢さんも、
みんなみんな おめでとうございます!

素敵なお雛様に出会えて、楽しいお雛祭りを迎えられますよう
雛人形のお値段を徹底解説いたしますね。


雛人形は相場はいくらぐらい?

雛人形と言っても最近では、陶器のお雛様やぬいぐるみのお雛様 といった雛人形もあります。
これらのお雛様のお値段は数千円からあります。

ここでは伝統工芸品と呼ばれる、お着物を着て、頭師(かしらし)の作ったお顔の<衣裳着雛人形>の相場を詳しくご説明します。

衣裳着雛人形の相場を一言でとてもざっくりと言うならば、セット価格で税込み価格5、6万円から30万円台。
すごく幅があって 『これで相場というのかな? 』 という感じがしてしまいます。
なので…
① セット価格 税込み価格 5〜8万円台
② セット価格 税込み価格 9〜15万円台 
③ セット価格 税込み価格 20〜30万円台  の3つに分けてみました。

① セット価格 税込み価格5〜8万円台は、
お雛様も飾り台も小さなサイズのセットや、カラーやデザインなどの可愛さを重視したセット、また 飾り物の部品数を少し減らして全体をシンプルにまとめたセットが多いです。

② セット価格 税込み価格9〜15万円台は、
飾りやすさと片付けやすさを兼ね備えた優れ物のコンパクトサイズで、伝統の技を取り入れた見栄え・飾り映えのするセットが多く、今の主流になっている傾向があります。

③ セット価格 税込み価格20〜30万円台は、
お雛様のお着物の素材や仕立て方、屏風・お道具などの製造方法やデザインに製作者のこだわりと職人の技をふんだんに取り入れた、豪華なセットが多いです。



上にしるした相場を参考にしつつ予算を考えてみてください

予算は、
①双方のご両親ともがご協力してくださる雰囲気か
②どちらかのご両親がご協力してくださる雰囲気か
③新しい家族のお祝いだからママとパパだけで購入しようと考えているか  
の3つによっても変わってきます。

昔は、家と家のつながりを重視し、親の意見はとても重要でした。
特にお節句品の雛人形は、ママのご両親が購入してプレゼントしてく
ださるものでしたが、現在では
両家で半分半分出し合うスタイルや、
パパのご両親が購入してくださるスタイル、
ママとパパだけで決めて購入するスタイルも増えてきています。

と言っても、古くから伝わる雛祭りですからどうしても地域差があります。
今でも雛祭りがお祝い事として重要視されている地域もあるので、ご両親の意見は最重要では無いけれど、参考程度にちょっと伺っておくのも良いと思います。
伺った上で、ママとパパのライフスタイルに合った雛人形をご夫婦で話し合って決めるのが良いと思います。


雛人形はタイプ別に値段が変わる


相場について考えてきました。 では次に、どんな雛人形のタイプがあるかを見ていきましょう。

① 男雛と女雛の2人をお飾りする 親王飾りタイプ


今はこちらの親王飾りタイプが主流となってきています。
その中でも、Aのような可愛らしい飾り幅35cmの小さなサイズから、Bのような見栄えの良い飾り幅48cmのコンパクトサイズ、
Cのような存在感ある飾り幅80cmの大きなサイズまで色々あります。
小さなサイズの雛人形も大きなサイズの雛人形も基本的な製作方法は変わりませんが、使用している生地のランクや、裾の短いタイプ、
長いタイプ、実際の着物と同様のタイプなど、仕立て方による違いがあります。
お片付けの際は各々の箱に入れて、クローゼットの上や押入れの空きスペースに分散してしまえますので、
「片付ける時にまとまった場所がないなぁ。」という方にピッタリだと思います。

お値段は
A / 柳親王飾りは税込み価格 87,670円  B / 芥子親王飾りは税込み価格 98,560円  C / 上三五親王飾りは税込み価格 308,000円 です。

② 片付ける時に1つにまとめられる 収納箱タイプ


こちらの収納箱タイプも人気があって、親王飾りタイプと1、2を争う主流となっています。
飾り台になっている木製の箱にお雛様もお道具も入ってしまうからお片付けが楽で、1つにまとまってしまうところがポイント。
来年になって「あれ? 雪洞が見当たらない…」という心配がありません。
こちらも親王飾りと同様に、雛人形は使用している生地や仕立て方など、ランクによる違いがあります。
人気のサイズは飾り幅55cmの収納箱。床に布を敷いてその上に飾ると豪華に飾れます。
女性でも持ち上がる重さなので、ローボードの上にお飾りすることもできます。


お値段は、
A / 収納箱柳親王飾りは税込み価格 88,880円 B / 収納箱上芥子親王飾りは税込み価格 120,560円 C / 収納箱上小三五親王飾りは税込み価格 148,400円 です。

③ 猫ちゃんがいる方も安心 アクリルケース入りタイプ



昔は写真の透明な部分がガラスで出来ていたために破損しやすく、配送はとても心配でした。
今はしっかりとしたアクリルを使用しているので遠方へのお届けもできるようになっています。
猫ちゃんがいるご家庭はお雛様が傷つく心配がないので安心してお飾りいただけます。
かつては安いというイメージがあったケース入りお雛様ですが、現在はそんなことはありません。
お雛様の仕立ては格段に良くなっていますし、ケース本体のデザイン性がとてもアップしました。

お値段は、
A / アクリルケース入り小芥子親王飾りは税込み価格 93,830円 B / アクリルケース入り芥子親王飾りは税込み価格 95,700円 

④ 美しいスタイルで人気急上昇 立雛タイプ


上記の3つとは全く違うスタイルの、立ち姿のお雛様です。
初めて目にした方もいらっしゃるかもしれませんが、関西方面では古くから親しまれているお雛様で、雛人形の1番初めの形と言われています。
お雛様のお着物の仕立てや織り込まれた模様、女雛を彩る重ね色目の美しさを良く見る事ができるので注目を集めています。
また、シンプルなスタイルのセットが多く、雰囲気が大人っぽいので、大きくなってからも十分楽しむ事ができる優れたセットでもあります。


お値段は、
A / 立雛芥子親王飾りは税込み価格 120,780円 B / 立雛三五親王飾りは税込み価格 179,960円 



雛人形の値段が決まる要因とは?


雛人形の値段は色々な要因が積み重なって決まります。

まず①は、人数と大きさ。

芥子と呼ばれる大きさのお雛様で、飾り幅48cmの親王飾りがあったと仮定しますね。
そのセットの値段は12万円。 
でも、『もうちょっと人数が多い方がいいなぁ。』 と思って、全く同じお雛様に三人官女をプラスした場合…
飾り台も三人官女が飾れる段に変更する事になり、値段は16〜18万円位になります。
また、
親王飾りのまま『芥子よりもう少し大きなお雛様がいいなぁ。』と思って、芥子よりも1サイズ大きな小三五親王にした場合…
飾り台や雪洞、お道具のサイズもちょっと大きくなって値段は13〜15万円くらいになります。

このように基本的には、大きさが小さなものより大きなもの、数が少ないより多いもの の方が値段は高くなります。

②は、雛人形の着物の素材と作家による仕立て方の違い。

お雛様がお召しになるお着物は、金糸と色糸で模様を織り出した<金襴>という
豪華な織物生地を使用します。
その色糸の素材には絹やポリエステルのような化学繊維があり、
・手触りが良い絹100%で織ったとても高価な金襴
・化学繊維の織物だけど色数が多くて織り込まれた模様がとても複雑な高級金襴
・化学繊維の織物で模様はシンプルだけど色がきれいで上品なお手頃価格な金襴  
のように素材が金襴のランクを決めます。

その素材の中から雛人形作家が1体1体の雛人形に合うように選び出し、縫製や色合わせなど、独自の仕立て方を駆使して作り上げます。
絶対目に触れることの無い部分にも各々の作家によるこだわりがあり、これらの雛人形作家の生み出す雛人形の形の違いが値段の差となります。

雛人形の購入時期と価格の変動について


雛人形の製作は5月後半頃から少しづつ準備を開始し、夏には本格的な生産に入ります。
ほとんどが手作業で、繊細な工程が多く、完成までにとても時間がかかります。
10月を迎える頃には生産も一段落し、雛人形屋さんの店頭に並び始めます。
なので、雛人形の購入時期は新作のお雛様が並んでいて、品揃えが豊富な11〜12月がベストシーズンです。
「ちょっと早くない?」と思われるかもしれませんが、この頃は人が多くなく、ゆっくり見ることができるので、
お気に入りのお雛様に出会えるチャンスが高いところがおすすめのポイントです。

1月はお雛様が1番売れる時期なので徐々に混み始め、第3週あたりがピークとなりとても混雑します。
やはり人気のあるお雛様から減ってゆくので、「欲しかったお雛様がもう無かった…」と言うことも。
お雛様は大変手間と時間がかかるお品物なので、在庫がなくなったので新しいものを急いで生産したいと思っても簡単ではありません。
その場合、長ければ1年後となってしまいます。
そういう点も含めて、購入時期は年内11、12月〜年明けの早いうちが良いと思います。

「遅く買うと 安くなる?」や「3月3日過ぎると安くなる?」という質問をいただくことがありますが、
価格は、早めの11月も遅めの2月も変わらない同一価格の店舗もあれば、1月後半や2月になるとセール販売をする店舗もあります。 
これらはお店の方針次第で、どちらが良くてどちらが悪いということはありません。

セール販売は、どんなセットをセール品としてご提供するかは店舗の方針によりますが、
一例として、在庫が店頭品だけになった場合や、来年は新製品に変更する予定がある場合 などがあります。
なぜお安くなるかお店の方の説明を聞いて、納得されてからご購入されることをお勧めします。

購入前に知っておきたい雛人形の選び方ポイント

「あっ、いいなぁ♡」と一目惚れのような出会いのお雛様が1番良いのですが、それがすごく大きなお雛様だったらどうでしょうか?
私がまだ雛会社に勤めている時ですが、雛人形を選んでいたご夫婦がこの事が元でちょっと険悪な雰囲気になってしまった事がありました。
立派な段飾りが飾りたい旦那様と、飾りやすい大きさでとても気に入った親王飾りを見つけた奥様。
「どの部屋に飾るの?」「どこで寝るの?」「手伝ってくれるの?」というやりとりが続き、最終的に「僕が段飾りの下に寝るから!」で決着
しましたが、私の心には「本当に大丈夫かな?」という心配は残ってしまいました。
旦那様も奥様も、初節句をお祝いをしたい気持ちは同じなのですが、希望が噛み合っていなかったのです。


どこに飾る? どこにしまう?

この2つがとても重要で、飾る事は比較的解決しやすいのですが、問題なのはしまっておく事。
一般的には、立春(2月4日頃) を迎えた頃にお飾りして、3月3日過ぎの天気の良い日を選んでお片付け と言われているので、
飾っておく期間は大体1ヶ月半くらい。残りの10ヶ月半はお家の1番湿気の少ない所を選んでしまっておかなければなりません。
その事を頭の隅にちょっと入れておいてください。


そしてもう1つ。
雛祭りは女の子の誕生のお祝いと、健やかな成長を願ってお雛様をお飾りする女の子の大事なお祭りです。
なので、お嬢さんの代弁者として、まずはママの希望がどんな感じなのかを聞いてください。お願いいたします、パパさん。
そしてパパの希望がちょっと違っていた時は、その事をママに伝えてください。
お雛様は買い換えることの無いお品物です。嫌な事があったから捨てちゃう!なんて事はできません。
すごく良い思い出になるように、ママとパパの心を1つにしてお嬢さんにお雛様を飾ってあげてください。

まとめ

いつも使っている日常品とは全く性質が違う雛人形。
相場と言っても幅が広く、住環境や地域的違いなどにも左右されてしまいます。
でも… 1番大切なのは遠慮しない事だと私はいつも思っています。

誰かに遠慮して自分の意見を押さえてしまうと、楽しい思い出になるはずだった事に影を落としてしまうのをたくさん経験しました。
だからもうそんな事は起こってほしくないと心から思います。

大きいとか小さいとか、高いとか安いとか、そんな事ではなく、『お祝いしよう!』という気持ちを大事にして、
楽しみながらちょっと早い時期からお気に入り探しを始めていただいて、素敵なお雛様に出会って、笑顔で飾っていただいて、素敵な雛祭りを迎えていただきたいと心から願っています!

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【最新トレンド】おしゃれな雛人形のデザインと選び方のポイント!

< お雛様は昔と今で違いはあるのですか? > と言う質問をよくいただきます。
伝統的なお人形なので流行などとはあまり関係がないように思われるかもしれませんが、昔と今ではびっくりするほど違います。
お雛様のお着物は平安時代の装束なのでそれにふさわしい色彩は踏襲しつつ、時代にあったトレンドカラーもどんどん取り入れられています。

最新トレンドの雛人形のデザイン

昔のお雛様は…
男雛は紺系、女雛は赤系といった濃い色が多く、
飾り台は、赤い毛氈や黒塗りといった重めな感じのカラーでした。
屏風の柄は、無地の金屏風や扇文様、紅白梅文様といった古典的な文様が描かれていました。

今のお雛様は…
お雛様は、男雛も女雛もホワイトやパステルカラーといった柔らかくて優しいカラーが注目されています。
飾り台は、ホワイトやベージュ、スタイリッシュなグレー系、あたたかな木目がトレンドカラーになっていて
屏風の柄は、桜を中心とした春に咲く花々を刺繍や金彩などの技法を用いて自由に表現しています。

おしゃれな雛人形ランキング

① 今どきのお雛様 柳親王飾り・つきか

トレンドカラーのホワイトにピンクの桜の花びらを織り込んだ西陣金襴をお雛様のお着物にしました。
淡いピンクをアクセントにした小さくて清楚なお雛様は桜の妖精のような印象です。うさぎや蝶々、太鼓や鞠などの可愛らしい物を集めて作った吊るし飾りが彩りを添えます。前飾りの行器(ほかい)と桜橘のベースには自然素材を取り入れました。

② 今どきのお雛様 上芥子親王飾り・うらら

お雛様のお着物は細かな桜模様を織り込んだ白い西陣金襴を選び、男雛の袖口には淡いクリーム色を、女雛の重ねにはピンクのグラデーションを取り入れました。越中和紙で作った2曲1双の屏風は淡いピンクの和紙に刷毛で筋を入れていった逸品です。お雛様と調和した白い貝桶には螺鈿(らでん)細工がほどこされています。トレンドカラーのホワイトも屏風やお花、お道具などのテイストを変えると和の雰囲気に変身します。

③ 今どきのお雛様 柳親王飾り・きらら

白糸と銀糸と抑えめなカラーで花輪を刺繍したトレンドカラーのホワイト生地で2曲の包屏風を作りました。
その屏風の前には、満開の桜をイメージした女雛と、桜を見上げた時に目に入った印象的な春の空色の男雛を選びました。可愛いお雛様を照らす雪洞はピンクを選びました。ホワイトの屏風と飾り台がそれぞれの色彩を一層魅力的に見せてくれます。

④ 今どきのお雛様 収納箱柳親王飾り・きらら

コンパクト

以前だったら < お雛様なのにどうしてグレー? > と言われていたかも知れませんね。でもグレーは日本の色彩にちゃんと存在しているし、淡いグレーの着物などはとても上品で美しいです。グレーは何色とも調和する優れた色彩。屏風と収納箱には、ピンク色に染まった山々をイメージした縮緬を張り込みました。そこに、雪が溶けてちょっと顔を覗かせた若草とお花をイメージしたお雛様をセットしました。

⑤ 今どきのお雛様 上芥子親王飾り・きらら

トレンドカラーのベージュで2曲屏風と飾り台を作りました。リビングも和室もOKの、飾る所を選ばない点がお薦めポイントです。お雛様のお着物はトレンドカラーのホワイトベースとピンクベースに金糸と彩糸で桜を織り込んだ白い西陣金襴。背景のベージュが一層美しく引き立ててくれます。手作りのあたたかさが感じられる縮緬で作ったお花を左右に飾りました。

⑥ 今どきのお雛様 収納箱柳親王飾り・ほのか

お雛様の歌に登場する雪洞。今までは無くてはならないマストアイテムだったのですが、最近は雪洞に変わる新しい灯りが登場しています。このセットには扇型をした灯りを組みました。暖かな色光→クールな色光→2つの色光のグラデーションと3つのパターンが選べ、トレンドな白いお着物のお雛様を背後から彩ります。お部屋や時間で色味を選び、雰囲気を楽しむ事ができるお薦めな逸品です。

⑦ 大人っぽいお雛様 こ芥子親王飾り・つむぎ

木目と白・金のコントラストがひときわ目を惹きつけるセットです。自然素材特有のあたたかさは、トレンドカラーのホワイトも包み込んでくれます。白い桜を織り出した西陣織りをお着物にしたお雛様は、淡いクリームとピンクのアクセントカラーで彩りました。前飾りの行器(ほかい)と桜橘のベースには自然素材を取り入れました。自然素材のいろいろな色彩が楽しめる逸品です。

おしゃれな雛人形の選び方のポイント

おしゃれなお雛様を選ぶためにはいろいろなポイントがあります。
1つ1つチェックしてみましょう!

素材

まずは素材です。

お雛様の衣裳の素材は、< 金襴 > と < 重ね > の2つあります。どちらも縦糸と横糸から織り出される生地なのですが、
金襴は色数や織り方によって様々な柄が生まれ、重ねは白い生地を織り上げた後に各々の色に染め上げます。  
金襴を選び、その金襴にあう重ねを組み合わせ、1つのお雛様が出来上がります。


屏風は、木の芯材を刺繍や金彩などをほどこした生地で包む < 包屏風 > 、様々なサイズや形に加工した木材を塗装する< 塗り屏風 >や< 枠屏風 > 、
自然素材の特徴を活かす <木目屏風 > などがあり、製作工程や方法の違いによってぞれぞれ特有の良さがあります。


飾り台は屏風同様、様々なサイズや形に加工した木材を塗装する < 塗りの飾り台 > 、自然素材の特徴を活かす <木目の飾り台 > などがあり、製作工程や方法の違いによってぞれぞれ特有の良さがあります。


前飾りは、加工した木材を赤やホワイトに塗装する物、自然素材を取り入れ木目を活かす物などがあります。
そこに螺鈿や蒔絵などを加えて仕上げます。


桜橘は、それぞれの色に染め上げた紙や布から花や葉になる細かな部品を作り、その部品を組み上げて桜と橘を作ります。
その桜と橘を、井垣と呼ばれる部品と合わせ一対の桜橘が出来上がります。

カラーバリエーション

次はカラーバリエーションです。

トレンドは、ホワイトや淡いベージュ、可愛らしいパステルカラーやスタイリッシュなグレー系。 
ですが…
お雛様セットの場合、1つのセットの中に様々な素材が存在します。


ホワイトの場合、
お雛様の着物だったら… 無地系のホワイトもあるし、柄の入ったホワイトもあります。
無地系のホワイトはスタイリッシュな感じ、柄入りのホワイトからは華やかさや可愛らしさが感じられます。 


また、
飾り台だったら…塗り上げたホワイトもあるし、木目の入ったホワイトもあります。
塗り上げたホワイトは大理石のような硬い感じ、木目の入ったホワイトは柔らかさが感じられます。


のように、< 1つのセットの中で、どの部分をトレンドカラーにするか? > が1番重要なポイント。
お雛様のカラーを重要ポイントにするか、お好みのカラーを重要ポイントにするか、合わせる物はどんなカラーがいいか、などなど
簡単には決められないかもしれませんが、楽しみながら見て、いいなぁ♡と思う色を見つけてください!

サイズ

35cmから60、70、80cm、さらにもっと大きいサイズなど、いろいろなサイズがあります。
その中で、よく選ばれるのはコンパクトサイズと言われる35cmから55cm。
これくらいの大きさであれば、< 飾るところに余裕がないなぁ。> と思ってる方も飾りやすいと思います。

例えば… 35cmのセットだと、玄関のシューズボックスの上や階段下のちょっとした空間にも飾れます。

いつもみんなが集まる場所や、みんなが使う場所にお飾りできたらお雛様はいつでもみんなに会う事ができます。
お雛様にとって1番嬉しい事はみんなに会える事なので、ライフスタイルに合わせて1番ピッタリするサイズを選んでください!

オプション

前飾りや雪洞、桜橘といった小物類は1つのセットの中では大切なアクセントになります。
以前に比べると、色も、サイズも、種類もとても豊富になりました。せっかくなのでこの部分もポイントに
お気に入りのセットを探してください!

まとめ

お雛様にたずさわってもう30年以上が経ちました。その30年間でお雛様はとても変わりました。

パステルカラーのお雛様は少しづつに生まれてきていましたが、模様は古典的なものが多かったです。
それがだんだんと模様も変化し、今のような可愛いパステルカラーが誕生しました。
さらにホワイトやグレーといった彩りが加わり、お雛様の世界はとても明るく、身近な存在になりました。

< こんなに自由に選べて飾れるなんていいなぁ!> これが私の感想です。

私は自分のお雛様があまり可愛くなかったので (お父さん、お母さん、ごめんなさい )、< 可愛いお雛様が欲しい!> という思いから
この仕事を始めたのですが、時の流れと共にお雛様もどんどんとスタイルが変わり、そのお陰で、色々なお雛様を作ることが出来ました。
昔の私が今のようなお雛様に会ったらとてもとっても嬉しいだろうなぁ と思います。

一生に一度のお買い物ですから悩むのは当然の事。たくさん見て、たくさん悩んでください。
素敵なお雛様に出会って、素敵な思い出ができますよう 心から応援いたします!

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おしゃれでコンパクトサイズの雛人形の人気ランキング11選


3月3日は雛祭り。
桃の節句とも呼ばれ、女の子の誕生と健やかな成長を願ってお雛様をお飾りする特別な日です。
お雛様の歴史はとても古く、起源は平安時代にまで遡ることができます。 
1000年以上もの長い時間、お雛様は途絶える事なく脈々と伝えられてきました。

雛人形の魅力とは?

お雛様の魅力はなんと言っても美しさと可愛らしさ。
お着物の色や、女雛の胸元と袖口を彩る重ねの色のハーモニーの美しさ。
見つめるこちらが自然に笑顔となってしまう優しい微笑みのお顔の可愛らしさ。
平安絵巻でしか見る事ができない束帯十二単姿 (そくたいじゅうにひとえすがた) を再現したその姿の美しさはいつの時代も女の子の憧れの的です。

雛人形を飾る時期

お雛様を扱うお店では <節分が過ぎてから大安や友引などの暦の良い日を選んで飾るといいですよ。> と教えてくれていると思います。
これは旧暦を使っていた昔々からの風習で、節分の日は現在の大晦日のような日にあたり、1年の厄落としと迎える新しい年の福を呼び込むために豆撒きをしました。その風習の名残が <節分が過ぎてから大安や友引などの暦の良い日を選んで飾るといいですよ。> なので、節分過ぎの大安や友引にお飾りするのが良いと思います。
でもでも…… その言葉の後にもう一言 <こだわる必要はないですよ。> と続くのが工房凧スタイル。                       コロナの様な非常事態を経験し会いたい時に会える事がどんなに大切なのかを痛切に感じました。
だからこそ年末やお正月などに離れた家族や親戚、友達と会う機会があるのならそれに合わせてお飾りして、皆さんに見ていただくのはとても素敵だし、本当は桃の節句というのだから旧暦の3月3日( 現在の4月上旬) に桃の花もお飾りして無病息災を祈りつつ雛祭りを楽しむのも素敵だと思います。過去の風習を頭に入れつつ、My Style・Our Style を取り入れてお飾りしてもいいと思います。

雛人形の選び方とポイント

日常品を選ぶのだったらほとんど問題はないけれど、お雛様は普段ほとんど見ないものだから選ぶとなったらハードルが高くなってしまいます。
教えてくれる人によって言う事が違ったり、文章だと長かったり難しかったり、写真だけだと違いが分かりにくかったりとそれはそれは大変。

そんな時は下の4つのポイントを参考にしてください。

雛人形の選び方① 第一印象

1番大切なのは第一印象です。 大切なお嬢さんへの贈り物だからこそ良いお雛様をと思い、SNSやお店でさまざなお雛様を見て、またいろいろな話を聞くとだんだんと何が良かったのか分からなくなってしまいがちです。そこで重要なのが第一印象。
<あ、このお顔可愛い♡> とか <わぁ、このお着物のきれい!>とか、そんなポジティブな印象の心に響くお雛様を探してください。

雛人形の選び方② サイズ

次のポイントはサイズです。 サイズはお雛様の大きさではなくて、お雛様をお飾りする飾り台や収納箱の大きさです。
お迎えしたお雛様をどこにお飾りしますか? どこにお飾りしてあげたいですか?
例えば…
①みんなが集まる部屋の食器棚やサイドボードの上、あるいは敷布を敷いて床に飾る
②寝室や子供部屋などのチェストの上
③音楽をする方だったらピアノの上
④玄関の下駄箱の上
⑤和室があったら床の間
といった場所が候補に上がります。①から⑤それぞれにスペースが異なるので、お飾りする場所がある程度固まると選ぶサイズが決められます。
1番大きなサイズのお雛様をお飾りできるのは①の敷物を敷いて床に飾るスタイル。
1番小さなサイズは④の玄関の下駄箱の上になるかもしれません。
ですが、基本は < みんなが毎日お雛様に会える所 > が最高の場所なので、その点を頭の隅に入れておいてサイズを決めていただけるといいなぁと思います。

雛人形の選び方③ 収納スペース

サイズと同じくらい収納スペースもポイントです。お雛様の飾り方には親王飾り、収納飾り、ケース飾りの 3種類があります。 
収納箱飾りやケース入り飾りの良い点はお雛様やお道具などが全部1つの箱にまとめられるところで、紛失の心配がなく安心です。 
親王飾りの良い点はお雛様はお雛様の箱、お道具はお道具の箱と全部が別々になっているからまとまったスペースではなくてちょっとした空間があれば収納できる事です。 ただ、大体5個ほどの箱に分かれているのでそれぞれの場所を覚えておく事が必要になります。 

雛人形の選び方④ 予算

最後のポイントは予算です。 予算と聞くとイコールお金はいくら? になってしまいがちですが、高い・安い といった金額が重要なのではなく、
気に入ったお雛様を選んでいただきたいと心から思います。日常品と違い、お雛様は人生で1度だけお買い求めいただくお品物。
< あ、可愛い♡ このお雛様を飾りたいなぁ。> と感じたお雛様に巡り会えることが1番の幸せだと思います。

人気のコンパクト雛人形11選! 

工房凧がお薦めする人気のコンパクト雛人形セットをご紹介いたします。 

今どきのお雛様 小芥子親王飾り・はるか

自然素材の持つほっこり感がポイント

春を彩る桜の花を刺繍や蒔絵などのさまざま手法でお雛様のお着物や屏風、雪洞、お道具に描きました。
屏風の左右と飾り台には自然素材を取り入れました。ほっこりとしたあたたかな印象の親王飾りです。
男雛女雛のお着物は淡い紫とピンクの京都西陣金襴を選び、袖口や重ねは春らしい明るい色で彩りました。 
飾り寸法は幅48cmと飾り映えのするセットで、その上 省スペースなサイズです。

今どきのお雛様 収納箱芥子親王飾り・はるか

ピンクぼかしの優しい印象がポイント

ピンクぼかしに桜を刺繍した可愛らしい生地で2曲1双屏風を仕立てました。
収納箱には自然素材を取り入れました。木肌のほっこり感が心地よい飾り映えする収納箱飾りです。
お雛様のお着物は桜柄の京都西陣金襴から、男雛はアイボリー、女雛はローズピンクを選びました。
飾り寸法は幅50cmと省スペースで、棚の上にも、このまま床に飾ることもできる万能セットです。

今どきのお雛様 上芥子親王飾り・うらら

お雛様を包む和紙独特のぬくもり感がポイント

2曲1双屏風というクラッシックスタイルの屏風を淡い桜色の越中和紙で仕立てました。春の柔らかな日差しのような明るい印象です。お雛様のお着物は、段織りという西陣金襴から同じ柄の上品な白とピンクを選びました。柄のある部分では華やかさ、無地の部分では糸の艶やかさが感じられます。お雛様の左右には楚々とした紅白梅を配しました。飾り寸法は幅48cmと飾り映えがするセットで、その上 省スペースなサイズです。

今どきのお雛様 柳親王飾り・つきか

お月様の中心の可愛らしい吊るし飾りと手のひらサイズのお雛様がポイント

飾り寸法・幅35cmの、とってもコンパクトな親王飾りです。
手のひらサイズのお雛様とお月様の中心の可愛い吊るし飾りが一際目を惹きつけます。
男雛のお着物は春の空をイメージした淡い水色、女雛のお着物はピンクのグラデーション。ポイントに若草色を加えました。ちょっとしたスペースでOKなので飾る場所にお悩みの方にぜひ見ていただきたいセットです。

今どきのお雛様 柳親王飾り・きらら

ミルキーホワイトの屏風と手のひらサイズの春色お雛様がポイント

春空を彩る桜の花をイメージした手のひらサイズの春色お雛様をミルク色の屏風にセットしました。
上品で華やか、清楚さも感じる初節句にぴったりな親王飾りです。飾り寸法は幅40cmととってもコンパクト。ちょっとしたスペースでもこんなに素敵に飾れるので、飾る場所にお悩みの方にぜひ見ていただきたいセットです。お雛様の左右にあるピンク色の雪洞に灯りをともすと、また違った雰囲気もお楽しみいただけます。

今どきのお雛様 柳親王飾り・きらら

紫と白のコントラストの美しさがポイント

白い桜と紫の桜を全体に織り込んだ濃い紫色の西陣金襴を男雛に、白地に白い桜をちりばめた清楚な西陣金襴を女雛に選びました。春風に舞う枝垂れ桜を描いたオフホワイトの2曲1双屏風とちょっと大人っぽい雰囲気のお雛様がよくあった、目を惹きつける魅力ある親王飾りです。飾り寸法は幅38cmととってもコンパクト。
ちょっとしたスペースでも自分らしく素敵に飾りたいという方にぜひ見ていただきたいセットです。

大人っぽいお雛様 小芥子親王飾り・かのん

大人になっても飾れるシックさがポイント

今までご紹介してきたセットは可愛い感じ、明るい感じのセットが多かったのですが、がらっと印象の違う
こちらのセットもお薦めです。可愛いセットは赤ちゃんが少し大きくなった時に喜んでもらえる事を1番に考えていますが、こちらのセットでは大きくなっても飾って欲しいという願い込めて考えています。
今はまだ分からないかもしれないけれど、少し大きくなって< 私のお雛様きれい!>と言ってもらえたらどんなに嬉しい事でしょう。素敵な思い出を1年1年積み重ねていっていただきたいと願っています。
飾り寸法は幅45cmと飾り映えのする、その上 省スペースなサイズです。

今どきのお雛様 小芥子親王飾り・うらら

春がお部屋にやってきたようなあたたかさがポイント

ピンクは女の子の大好きな色。一足早くお部屋に春が訪れたような、あたたかさと可愛さの溢れる親王飾りです。春に染まったお着物姿のお雛様。女雛の重ねには春の彩りを添えました。屏風には昔々から日本にある遊具の手毱と桜を刺繍しました。雪洞に灯りをともすと雛祭りの雰囲気が一層高まります。飾り寸法は幅48cmと飾り映えのするサイズで、その上 省スペースな点がお薦めです。

今どきのお雛様 収納箱上小芥子親王飾り・こはる

金屏風の煌めきとぼかし染めのお着物姿のお雛様がポイント

金屏風はお祝い事にはかかせないマストアイテム。昔々から現在まで、さまざまな華やかな舞台を支えてきました。その金屏風に現代感覚をちょっぴり加えてみました。刺繍の入ったお雛様のお着物は、白い生地を男雛は淡い紫、女雛は淡いピンクにぼかし染めをほどこした手の込んだ素材。収納箱には自然素材を取り入れました。飾り寸法は40cmとコンパクトでお片付け楽々。省スペースで飾れるので、飾る場所にお悩みの方にぜひ見ていただきたいセットです。

あたたかさいっぱいのお雛様 収納箱上小三五親王飾り・のどか

木目のほっこり感とお雛様の晴れやかな色彩のハーモニーがポイント

自然素材の持つほっこりとしたあたたかさが魅力の収納箱飾りです。お雛様のスタイルは女雛の単(ひとえ)が少し多めに見えるところが特徴の、現在のお雛様の元と言われる古今雛(こきんびな)を現代風にアレンジしました。男雛には清々しい白を、女雛には晴れやかな赤を選び、金彩と刺繍で雪輪と桜を描きました。
飾り寸法は幅55cmと省スペースで片付けも楽々。棚の上にも、このまま床の上にも飾れる万能セットです。

今どきのお雛様 収納箱小三五親王飾り・うらら

淡いピンクぼかしと伝統の重みある古典美のお雛様がポイント

屏風と収納箱のピンクぼかしが女の子のお祝いにぴったり。自然素材の柔らかさと愛らしさが溢れる収納飾りです。お雛様のお着物には七宝文や唐草、橘といった伝統文様を多色の色糸で美しく織り込んだ京都西陣金襴でお仕立てしました。お雛様もお道具も全部収納箱に入ってしまうので安心、そして片付けは楽々です。飾り寸法は幅55cmと省スペースなのに飾り映えする、棚の上にも、このまま床の上にも飾れる万能セットです。

ひな祭りとは?

ひな祭りは、はるか昔の奈良時代に中国から伝来した考え方と、もともと日本にあった風習が結びつき、
さらに平安時代に女の子のお人形遊びと一緒になり、それが少しづつ変化しながら脈々と伝えられ、現在のようなひな祭りとなりました。
1000年以上の時間の中でただ1つ 全く変わらずに受け継がれたのは、ひな祭りに込められた < 無事に大きくなりますように…。> という
子を思う親・家族の想い。いろいろな事を経験した現代のほうがその想いは強くなっているかもしれません。
世界中を探してもお雛様のように< お > と< 様 > という尊敬語が2つもついたお人形はありません。
ひな祭りは素晴らしい伝統文化、美しい心の結晶のような存在です。

雛人形の購入方法

以前だったらデパートや雛人形の専門店へ直接出かけて、見て、選んで、購入するというスタイルが一般的でした。 でも今はオンラインショップやカタログ請求といったスタイルもあります。
直接お雛様に会って、いろいろな点を見ていただくのが1番納得のいく方法だと思うのですが、寒い時期に小さい赤ちゃんを連れて行くのはちょっと考えてしまうところ…。
専門知識を持ったスタッフのいる専門店では商品説明やいろいろなアドバイスをしてくれたり、
オンラインショップでは気兼ね無く時間をかけて考えることができたりと、それぞれの方法に良い点と悪い点があるので、まずはママとパパや、ご家族で良く相談していただいて、どの方法が1番自分達にあったスタイルかを選んでいただけたらいいなと思います。

お雛様を購入される方は、以前ですとママの実家が買うのが一般的でした。
しかし最近は、孫の誕生という嬉しく記念すべきお祝い事はママ・パパの両方の実家で半分づつ出し合い購入するケースや、ママとパパのお二人で購入されるケースもたくさんあります。
誰が買わなければいけないという決まりは全く無いので、皆さんで和やかに相談していただき、素敵なお雛様をご購入いただけると幸いです。

まとめ

お雛様はお嬢様の誕生をお祝いしてお買い求めいただく大切なお人形です。
まさに一生で一度のお買い物。
そんな品物は他にどんなものがあるだろう… とよく考えることがあります。
ご来店いただいたお客様とお話しすると、とても大切に考えて、深く悩まれ、時間をかけて選ばれている事がよくわかり、私は背筋がぴっ!となります。
その想いをいつも心に置き、1体1体のお雛様を大切にお作りしております。

お雛様のスタイルも、飾る場所も、誰が購入するかも、昔と今では
大きくさまがわりしています。
< 早く片付けなければお嫁さんに行かれない > というのも迷信です。
以前の習慣にとらわれず、無理なく、楽しみながら、笑顔でお雛様を飾っていただき、みんなでお祝いをしていただけるといいな と心から思っています。

皆様が素敵なお雛様にめぐりあえますように!