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ブログ8/ 雪の形

忙しい今の時代、雪が降ると交通がストップしてしまい生活に影響がでてしまうので、残念ながら雪はちょっと厄介な存在。

でも、子供たちは大歓迎!

私も小さい時は大喜びで、手袋・マフラー・厚い靴下・厚い上着の完全防備でいざ外へ!

おぉ〜きな雪だるまが作りたいのに上手くいかないで半ベソをかいたり、

< できた〜!> と大喜びして、家族みんなに見せようと家に持って入って怒られたり…(笑)

何度も何度も転んで痛い思いもしたけれど…それでも雪は大好き!

平安時代から…

日本の伝統文様の中にも雪の形があります。それが雪輪文様。

雪輪文様

由来には、

6角形の雪の結晶の輪郭を曲線でつないだのが雪輪文様という説と、

木々に積もった雪の風情を図案化したのが雪輪文様と言う説があります。

( …が、顕微鏡が日本に初めて輸入されたのが1750年頃と言われているので、木々に積もった雪を眺めていた平安時代の人々が描いたと言う説の方があっているかも知れません。)

お雛様も彩ります…

江戸時代後期頃、雪の結晶を顕微鏡で見ると6角形だという事が分かり、その後 雪輪文様は広く使われるようになりました。

お雛様のお着物に使う京都西陣織りの金襴にも雪輪文様は登場します。

京都西陣織りの金襴

☝︎は私の今年1番お気に入りの京都西陣織り金襴。水色がかった淡いグレーにちょっとクールな色で雪輪と雪の結晶を織り込んであります。

この金襴で…

こんな立雛を作ってみました。

他にもたくさんの金襴に雪輪文様はさまざまな色、大きさで織り込まれているので、いろいろ見てお気に入りを探すのも楽しいですね!

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ブログ7/ お雛様、いつ片付ける?

お父さんの心は複雑…

私が独立する前のこと。

赤ちゃんを大事そうに抱っこしたお父さんと、ベビーカーを押すお母さんがご来店されました。

私はそのご夫婦にお雛様の特徴などを説明させていただきました。その際にいろいろお話を伺うと…

✨お父さん待望の女の子✨

お父さんは嬉しくて嬉しくてたまらないご様子でした。

お気に入りのお雛様が絞られてきて、話題が片づけた時の事になり、< 3月3日が過ぎたら、お天気の良い日を選んでしまってください。> と私がお伝えすると、

<早く片付けないとお嫁さんに行かれないんですよね〜。> とお母さんがおっしゃいました。

そうしたら、それを聞いたお父さんが…

<ずーっと飾っておく! 片付けない!お嫁さんに行かなくていいから! >

とおっしゃったのです。

私とお母さんは顔を見合わせて、思わず笑ってしまいました。

でもでも、お父さんの気持ち、とてもよくわかります。

安心してください!

安心してください、これは迷信ですので!

こう言われるようになった理由は、

1つには…

お雛様はもともと、女の子に降りかかる厄を代わりに受け止めてくれる存在なので、 <飾っていた間に悪い事を引き受けてくれたお雛様を早くしまって女の子を守る > という意味から言われるようになったのです。

2つには…

片付けるのはお雛様に限らずちょっと面倒な事。手間がかかればかかるほど延び延びになりがち。そんな事がないようにという躾のような意味合いを込めて言われるようになったのです。

なので、< お嫁さんに行かれなくなる > は気にしないで大丈夫!

< マイスタイル > で…

お雛様はもともと旧暦が元となっています。

旧暦と今のカレンダーは約1ヶ月の差があって、旧暦の3月3日は今だと4月初めとなります。

今でも旧暦で桃の節句・雛祭りを行う地域もあるので、 4月初めまで飾っておいても実は問題はないのです。

ただ、ホコリがたまったり、湿気を吸ったり、色が褪せたり… などと言うことも多少はあるので、お天気の良い日を選んで、出来るだけ早く片付けてあげるのがベストではあります。

どうですか? 

心配はちょっと減りましたか?

いつ飾って、いつまでに片付ける! と決められているとちょっと窮屈ですよね。

今はとても忙しい時代。いろいろな予定があるのですから…。

<自分はどんな感じにしたいのか。 家族はどんな感じにしたいのか。>と言う気持ちが1番大切。

飾る人・家族ごとのマイスタイルで、大事なお嬢さんの成長を見守ってくれるお雛様を優しい気持ちで飾り、片付けていただければ幸いです✨

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ブログ6/ お雛様、いつ飾る?

<鬼は外>の鬼は…

小さい時はぜんぜん平気だったけど、ちょっと大きくなったら何だか恥ずかしく、すごく小さな声で <オニはぁ〜そと、フクはぁ〜 うち > と私。

<それじゃあダメダメ! 鬼がびっくりして逃げ出すくらい元気な声で!> とそれを聞いた両親。

これは私が小さな時の節分の日の会話 ( 笑 )   

豆撒き後は自分の年の数だけ豆を食べ、残った豆はおやつ用にお砂糖で甘くしてもらい…と、今はとても良い思い出です。

2月3日は節分の日。最近は豆撒きの声を耳にすることはほとんどありませんが、この行事はとても大事なのです。

昔のカレンダーだと豆撒きするこの日が大晦日にあたり、次の日は『立春』で新しい年となるのです。

その最後の日・節分に、 過ごした1年間にあった悪い事と、次の新しい1年に起こるかも知れない悪い事を <鬼 >にみたて、豆を撒いて退治し、新しい1年の無病息災を祈るのです。

最近ではお部屋が汚れないようパックに入っているお豆もあるので、ぜひ豆撒きをして、良い1年を迎えてください♫♪♬

新しい年を迎えたら…

豆を撒いて鬼退治をしたら、次の日は立春。新しい年の到来です。良い日を選んでお雛様を飾りましょう!

カレンダーに書かれている「大安」「友引」「先勝」「先負」「赤口」「仏滅」。

これは『六曜』と言い、占いの1つで、鎌倉時代の終わり頃に日本に伝わったとされています。

中でもお祝いに良いのは「大安」と「友引」

大安は…「大いに安らかでいられる日」として、結納や結婚式などのお祝い事や慶び事に最適と言われています。

友引は… 「友を引き込む」「友を引き寄せる」など、慶び事にふさわしい日と言われています。

ただ… 大安と次の大安の間、友引と次の友引の間は約6日間あります。 

<明日は大安だから飾りましょう!> と思っても、何か用事ができてしまうと次の大安までしばらく待たなければなりません。その上、土曜日・日曜日・祝日が大安や友引にあたるとは限りません。

楽しい思い出…

30年近くお雛様にたずさわってきた私が思うのは… 

赤ちゃんの世話をしながらお母さん1人で飾るのはとても大変😢  楽しい思い出になるはずが辛い思い出になりがちで、赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても、これはとっても寂しいと思うのです。

なので…

赤ちゃんの体調、お母さんの体調や予定を1番に考え、< 大安だけ > や < 友引だけ > にこだわらず、大安と友引の両方を候補にし、また、占いを気にしないのであれば全ての日を候補に、お父さんやご家族がお手伝いできて、半日くらい時間をかけられる第1希望日、第2希望日、予備日を決めておくのをお勧めします。

<飾る日はどんな日でもいいけれど、パーティーは良い日にします! > や、

<お正月に両親が来るので飾ります! >という方も今までにたくさんいらっしゃいました。

古い風習にあまり縛られすぎず、自由に! 笑顔で! 気持ち良く!が1番良いと私は思います😁

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ブログ5/ 桜さくら…

桜が咲く季節が近づいてくると「 今年の開花予想は….. 」とニュースで教えてくれるほど待ち遠しい桜🌸

私達にとって “ 花 ” と言えば “ 桜 ” が1番先に頭に浮かぶのではないでしょうか。

でもでも。。。

奈良時代の人達には “ 花 ” と言えば “ 梅 ” だったのです。

それでもやはり、その美しい姿は奈良時代の人々の心を惹きつけ、万葉集には桜を題材とした歌がたくさん残されました。

そして、平安時代中期には桜は花の代表格となり、今では菊と並び日本を象徴する花となりました。

桜の紋様

古い時代から人々に愛されてきた桜は日本の伝統文様の中にもさまざまあり、家紋だけでも60種ほどもあるのです。

桜は家紋だけではなく美しい模様となり、着物や陶器など身の回りの物にも描かれ、私達の生活に彩りを添えてくれます。

そしてこれらの伝統文様を継承した古典的柄や、現代風にアレンジした新しい桜模様が、京都西陣織りの金襴に用いられ、お雛様のお着物となります。

まだまだたくさんの桜柄があるので、たくさん見て、お気に入り桜を探すのも楽しいですね!

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ブログ4/小さくて可愛いもの

小さくて可愛いもの

お雛様の < 雛 > は  < ひな ・ ひいな > と読み、もともとは、小さくて可愛らしい物を表す言葉でした。

昔も今も変わらず、 平安時代の女の子もお人形遊びを楽しんでいたようで、このお人形遊びを < ひいな遊び > と言いました。

この頃のお人形は紙や布でできた簡単で素朴なお人形だったようです。

この子供の遊びであったお人形が、それ以前の昔々から伝えられてきた < 厄除け> < 無病息災をお祈りする習慣 >と一緒になり、子供の厄をお人形にうつし川に流す < 流し雛 >が生まれました。

この流し雛こそがお雛様・雛祭りのもとと言われています。

健やかに、幸せに、

厄除けのために川に流していたお雛様。それがしだいに、流すのではなくお飾りする事で降りかかる厄を代わりに受け止めてくれる存在に変化していき… 美しく立派なお人形となりました。

そして…

江戸時代になると < 3月3日が桃の節句 > と決まり、女の子の健やかな成長と幸せを願ってお雛様が飾られるようになりました。

江戸時代が終わり今は令和。150年余りの時間が過ぎました。 流し雛が生まれた平安時代から考えると1000年以上。なんと長い時間でしょう! でも..子供を思う親の気持ち・家族の気持ちは変わることはなく、いろいろな事を経験した現代の方がその想いは強くなっているかもしれません。

お雛様はお人形ですが、< お > と < 様 > という尊敬を表す言葉が2つも付きます。こんなお人形は世界中を探しても見つけることができません。 お雛様は日本独自の素晴らしい伝統文化、美しい心の結晶です。

お雛様を探している皆様が、心に残る素敵なお雛様に巡り会うことができますよう、心からお祈りいたします!

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ブログ3/桃パワー

桃パワー!

3月3日は雛祭り。

雛祭りを< 桃の節句 >と言いますが、桃は3月下旬頃に開花するので、3月3日にはまだ咲いていないのです。

ではなんで桃なの? それは…

<3月3日は雛祭り!>と決まった昔々は旧暦を使用していて、今のカレンダーだと約1ヶ月後の4月初めにあたり、その頃は桃の花が綺麗に咲いていたのです。

古くから桃には魔除けや厄除けをする不思議な力があると言われていて、桃の木で作った弓や杖は鬼を追い払う力があると、

また、

桃の実を食べると不老長寿が手に入ると信じられていたのです。   なので、女の子が健やかに成長するようにとの願いを込めて、お雛様をお飾りするときに桃の花を飾るようになったのです。

( …と聞いて頭に浮かんだのは 桃太郎。 鬼退治の強さの秘密もこの桃パワー なのですね。)

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ブログ2/ 雛祭りの意外な始まり

奇数と偶数

1月7日は…七草の入った七草粥を食べる日

3月3日は…女の子のお祝い< 桃の節句 >  

5月5日は…男の子のお祝い< 端午の節句 > 

7月7日は…笹を飾って七夕のお節句

9月9日は…菊を飾って重陽のお節句

んんっ?1月7日以外 みんな月と日の数字が同じ!しかも全部 <奇数 >!   

そのうえ…

1月7日の1+7=8、

3月3日の3+3=6、

5月5日の5+5=10、

7月7日の7+7=14、

9月9日の9+9=18  と

月と日を足し算すると答えは <偶数> !

 このお雛様にはぜんぜん関係ないような<奇数と偶数> がお雛様・雛祭りの始まりなのです。

昔々の奈良時代…

仏教等と一緒に中国から伝わった事の中に、

< 奇数は良い数字 > < 偶数は悪い数字 >

という考えがあって、3月3日のように良い数字が2つなのに、足すと答えが悪い数字になってしまう日は厄を落とし、無病息災をお祈りするという習慣があったようです。

それが日本にあった風習と結びついて、日本の四季を彩る伝統行事となりました。これがお雛祭り・桃の節句の始まりです。

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ブログ1/オリジナル雛人形の工房凧です!

初めまして!

女性作家によるオリジナル雛人形・工房 凧の松永季子と申します。

このサイトをお訪ねいただきましてありがとうございます!

小さい頃から人形が大好きで、辻村寿三郎さんに憧れ、

将来の夢は人形師になる事でした。

そこで美術学校で学び、卒業後は雛人形の会社に入社し、

雛人形のデザイナーとして25年ほど勤めました。

退社数年後にそれまでの経験を活かし、

令和2年1月5日、生まれ育った東京の北区志茂に小さな工房をオープンしました。

 楽しい時間!

お雛様制作は、まず <生地を選ぶこと> からはじまります。

山と積まれた生地の中から1つ1つ引っ張り出し、見て、片付ける…を繰り返す作業。

でも私にとっては、まるで <宝探し> のような感じでワクワクします。

たくさんの生地の中から “んんっ!” と思うものを見つけ出し、

“どんなお雛様にしようかなぁ?  配色はどんな感じがキレイかなぁ?” 

などと考える時間はとっても楽しい時間。

お雛様の個性が出るように、1体1体丁寧に考えてゆきます。

( お雛様に合うような屏風の柄などのデザインもするんですよ。) 

自分だけのお雛様!                       

お雛様は人形ですが、 私たちがお化粧やお洋服が変わると印象が違って感じるように、

同じお顔でもお着物や重ねの色彩で全く違って見えることがあります。

また、昔々のお雛様のお顔は真っ白で、“怖いなぁ” と感じることもあったのですが、

最近のお雛様のお顔はちょっとピンクがかっていて、優しく愛らしい仕上げになっています。

お雛様のお着物には、伝統の紺や赤、格調高い紫や黒、春を感じさせるピンクや水色などなど

色々な生地を選んでいるのでバリエーションが豊富!

お客様のご要望でお作りする <オーダーのお雛様> もあります。

お雛様はお嬢様の誕生を祝い、そして健やかな成長を祈り飾る一生に一度のお買い物。

たくさん見て、いろいろ悩んで、自分のお気に入りのお雛様を見つけてください!

そのお手伝いをさせていただけることが私の最高の喜びです!