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ブログ5/ 桜さくら…

桜が咲く季節が近づいてくると「 今年の開花予想は….. 」とニュースで教えてくれるほど待ち遠しい桜🌸

私達にとって “ 花 ” と言えば “ 桜 ” が1番先に頭に浮かぶのではないでしょうか。

でもでも。。。

奈良時代の人達には “ 花 ” と言えば “ 梅 ” だったのです。

それでもやはり、その美しい姿は奈良時代の人々の心を惹きつけ、万葉集には桜を題材とした歌がたくさん残されました。

そして、平安時代中期には桜は花の代表格となり、今では菊と並び日本を象徴する花となりました。

桜の紋様

古い時代から人々に愛されてきた桜は日本の伝統文様の中にもさまざまあり、家紋だけでも60種ほどもあるのです。

桜は家紋だけではなく美しい模様となり、着物や陶器など身の回りの物にも描かれ、私達の生活に彩りを添えてくれます。

そしてこれらの伝統文様を継承した古典的柄や、現代風にアレンジした新しい桜模様が、京都西陣織りの金襴に用いられ、お雛様のお着物となります。

まだまだたくさんの桜柄があるので、たくさん見て、お気に入り桜を探すのも楽しいですね!

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ブログ4/小さくて可愛いもの

小さくて可愛いもの

お雛様の < 雛 > は  < ひな ・ ひいな > と読み、もともとは、小さくて可愛らしい物を表す言葉でした。

昔も今も変わらず、 平安時代の女の子もお人形遊びを楽しんでいたようで、このお人形遊びを < ひいな遊び > と言いました。

この頃のお人形は紙や布でできた簡単で素朴なお人形だったようです。

この子供の遊びであったお人形が、それ以前の昔々から伝えられてきた < 厄除け> < 無病息災をお祈りする習慣 >と一緒になり、子供の厄をお人形にうつし川に流す < 流し雛 >が生まれました。

この流し雛こそがお雛様・雛祭りのもとと言われています。

健やかに、幸せに、

厄除けのために川に流していたお雛様。それがしだいに、流すのではなくお飾りする事で降りかかる厄を代わりに受け止めてくれる存在に変化していき… 美しく立派なお人形となりました。

そして…

江戸時代になると < 3月3日が桃の節句 > と決まり、女の子の健やかな成長と幸せを願ってお雛様が飾られるようになりました。

江戸時代が終わり今は令和。150年余りの時間が過ぎました。 流し雛が生まれた平安時代から考えると1000年以上。なんと長い時間でしょう! でも..子供を思う親の気持ち・家族の気持ちは変わることはなく、いろいろな事を経験した現代の方がその想いは強くなっているかもしれません。

お雛様はお人形ですが、< お > と < 様 > という尊敬を表す言葉が2つも付きます。こんなお人形は世界中を探しても見つけることができません。 お雛様は日本独自の素晴らしい伝統文化、美しい心の結晶です。

お雛様を探している皆様が、心に残る素敵なお雛様に巡り会うことができますよう、心からお祈りいたします!

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ブログ3/桃パワー

桃パワー!

3月3日は雛祭り。

雛祭りを< 桃の節句 >と言いますが、桃は3月下旬頃に開花するので、3月3日にはまだ咲いていないのです。

ではなんで桃なの? それは…

<3月3日は雛祭り!>と決まった昔々は旧暦を使用していて、今のカレンダーだと約1ヶ月後の4月初めにあたり、その頃は桃の花が綺麗に咲いていたのです。

古くから桃には魔除けや厄除けをする不思議な力があると言われていて、桃の木で作った弓や杖は鬼を追い払う力があると、

また、

桃の実を食べると不老長寿が手に入ると信じられていたのです。   なので、女の子が健やかに成長するようにとの願いを込めて、お雛様をお飾りするときに桃の花を飾るようになったのです。

( …と聞いて頭に浮かんだのは 桃太郎。 鬼退治の強さの秘密もこの桃パワー なのですね。)

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ブログ2/ 雛祭りの意外な始まり

奇数と偶数

1月7日は…七草の入った七草粥を食べる日

3月3日は…女の子のお祝い< 桃の節句 >  

5月5日は…男の子のお祝い< 端午の節句 > 

7月7日は…笹を飾って七夕のお節句

9月9日は…菊を飾って重陽のお節句

んんっ?1月7日以外 みんな月と日の数字が同じ!しかも全部 <奇数 >!   

そのうえ…

1月7日の1+7=8、

3月3日の3+3=6、

5月5日の5+5=10、

7月7日の7+7=14、

9月9日の9+9=18  と

月と日を足し算すると答えは <偶数> !

 このお雛様にはぜんぜん関係ないような<奇数と偶数> がお雛様・雛祭りの始まりなのです。

昔々の奈良時代…

仏教等と一緒に中国から伝わった事の中に、

< 奇数は良い数字 > < 偶数は悪い数字 >

という考えがあって、3月3日のように良い数字が2つなのに、足すと答えが悪い数字になってしまう日は厄を落とし、無病息災をお祈りするという習慣があったようです。

それが日本にあった風習と結びついて、日本の四季を彩る伝統行事となりました。これがお雛祭り・桃の節句の始まりです。

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ブログ1/オリジナル雛人形の工房凧です!

初めまして!

女性作家によるオリジナル雛人形・工房 凧の松永季子と申します。

このサイトをお訪ねいただきましてありがとうございます!

小さい頃から人形が大好きで、辻村寿三郎さんに憧れ、

将来の夢は人形師になる事でした。

そこで美術学校で学び、卒業後は雛人形の会社に入社し、

雛人形のデザイナーとして25年ほど勤めました。

退社数年後にそれまでの経験を活かし、

令和2年1月5日、生まれ育った東京の北区志茂に小さな工房をオープンしました。

 楽しい時間!

お雛様制作は、まず <生地を選ぶこと> からはじまります。

山と積まれた生地の中から1つ1つ引っ張り出し、見て、片付ける…を繰り返す作業。

でも私にとっては、まるで <宝探し> のような感じでワクワクします。

たくさんの生地の中から “んんっ!” と思うものを見つけ出し、

“どんなお雛様にしようかなぁ?  配色はどんな感じがキレイかなぁ?” 

などと考える時間はとっても楽しい時間。

お雛様の個性が出るように、1体1体丁寧に考えてゆきます。

( お雛様に合うような屏風の柄などのデザインもするんですよ。) 

自分だけのお雛様!                       

お雛様は人形ですが、 私たちがお化粧やお洋服が変わると印象が違って感じるように、

同じお顔でもお着物や重ねの色彩で全く違って見えることがあります。

また、昔々のお雛様のお顔は真っ白で、“怖いなぁ” と感じることもあったのですが、

最近のお雛様のお顔はちょっとピンクがかっていて、優しく愛らしい仕上げになっています。

お雛様のお着物には、伝統の紺や赤、格調高い紫や黒、春を感じさせるピンクや水色などなど

色々な生地を選んでいるのでバリエーションが豊富!

お客様のご要望でお作りする <オーダーのお雛様> もあります。

お雛様はお嬢様の誕生を祝い、そして健やかな成長を祈り飾る一生に一度のお買い物。

たくさん見て、いろいろ悩んで、自分のお気に入りのお雛様を見つけてください!

そのお手伝いをさせていただけることが私の最高の喜びです!