小さくて可愛いもの
お雛様の < 雛 > は < ひな ・ ひいな > と読み、もともとは、小さくて可愛らしい物を表す言葉でした。
昔も今も変わらず、 平安時代の女の子もお人形遊びを楽しんでいたようで、このお人形遊びを < ひいな遊び > と言いました。
この頃のお人形は紙や布でできた簡単で素朴なお人形だったようです。
この子供の遊びであったお人形が、それ以前の昔々から伝えられてきた < 厄除け> < 無病息災をお祈りする習慣 >と一緒になり、子供の厄をお人形にうつし川に流す < 流し雛 >が生まれました。
この流し雛こそがお雛様・雛祭りのもとと言われています。
健やかに、幸せに、
厄除けのために川に流していたお雛様。それがしだいに、流すのではなくお飾りする事で降りかかる厄を代わりに受け止めてくれる存在に変化していき… 美しく立派なお人形となりました。
そして…
江戸時代になると < 3月3日が桃の節句 > と決まり、女の子の健やかな成長と幸せを願ってお雛様が飾られるようになりました。
江戸時代が終わり今は令和。150年余りの時間が過ぎました。 流し雛が生まれた平安時代から考えると1000年以上。なんと長い時間でしょう! でも..子供を思う親の気持ち・家族の気持ちは変わることはなく、いろいろな事を経験した現代の方がその想いは強くなっているかもしれません。
お雛様はお人形ですが、< お > と < 様 > という尊敬を表す言葉が2つも付きます。こんなお人形は世界中を探しても見つけることができません。 お雛様は日本独自の素晴らしい伝統文化、美しい心の結晶です。
お雛様を探している皆様が、心に残る素敵なお雛様に巡り会うことができますよう、心からお祈りいたします!